2024年 夏 北海道ツーリング 総括

北海道で好きな場所と聞かれたら、迷わず「道北」と「道東」と答える。45年前、高校3年生の時ホンダXL250Sで初めて北海道ツーリングをした時と変わらない「風景」や「風」を今現在も感じることが出来るからだ。正確に言うとダートだった国道が舗装されていたり、当時はコンビニなんて1件もなかったし、まったく同じではないが北海道の大地を感じる、あの感じは当時と同じなのである。
北海道ツーリングは観光地を見て回ったり、グルメを食いあさったりするのではなく、大地の自然を感じに行くところだと私は思っている。

目次

北海道ツーリングで走ったルート、距離、燃費

今回の北海道ツーリングの行程。
緑色の線が走行ルート。

時計回りにするか、反時計回りにするかは天気によって選択する。

8月19日(月)くもり 気温19℃〜26℃ 180キロ 1690円
8月20日(火)晴れ  気温17℃〜26℃ 419キロ 7451円
8月21日(水)晴れ  気温13℃〜23℃ 364キロ 8744円
8月22日(木)晴れ  気温18℃〜24℃ 346キロ 9485円
8月23日(金)くもり 気温21℃〜32℃ 253キロ 16038円(内おみやげ7370円)
8月24日(土)晴れ  気温19℃〜34℃ 568キロ 10470円
8月25日(日)くもり 気温17℃〜23℃ 234キロ 4225円
8月26日(月)くもり 気温16℃〜22℃ 233キロ 10315円(内おみやげ6046円)

・北海道での走行距離:2,597キロ(1日平均325キロ)
キャンプ場を拠点とした場合には出発時間を早くすることが出来るので距離は伸びる。特に午前中は気持ちが良いので走り振ったほうが良いと感じる。
北海道とはいえ、下道のみでの500キロ以上は疲れる。だが普通に走ることが出来てしまう。ちなみにSR400でね(>ω<)

今回は屈斜路湖(和琴野営場)で2泊、幕別(グリュンヘルツ)で3泊とした。どちらも滞在するには最高のキャンプ場だった。数日滞在する場合は事前調査を徹底した方がよい。最低限のチェックポイントはゴミ処理、洗濯、コンビニの有無、できれば近場に温泉があればなを良し・・
和琴キャンプ場は、何と言っても無料の露天風呂が最高に気持ちいい!サイトの状態も完璧で連泊するにはもってこいのキャンプ場。
一方のグリュンヘルツは至れり尽くせりのキャンプ場。ここまでライダーのことを考えて作られたキャンプ場は唯一無二だ。ライダーなら是非一度は訪れれて頂きたいキャンプ場だ(現在はすでにオフシーズン、来年のGWあたりからシーズンイン)

・燃費:36.6キロ/㍑  2597キロ走行 給油:70.91㍑ 12,725円 (179.5円/㍑)   
メーカーの基本スペック表では60Km/h走行時で41.0キロ/㍑なので、びっくりする位の好燃費だと思う。
タンク容量が12㍑なので、満タンでの走行距離は440キロも走ることができ、安心して旅をすることができた点は良かった。以前は1リットルの予備燃料を装備していたが、今回は省くことができた。

・天気:今年は比較的涼しかった。晴れが4日、曇が4日、雨はなし
お盆過ぎの北海道は雨が少ない。過去に盆過ぎで雨に降られたのは2回しかない。その2回も道内でコースを天候によって選んでいたらセーフだったようだ(ライダーとの情報交換より)
6月の北海道は良いようだ。気温はグッと低くなるらしいが、日照時間が長くなり夜の8時頃まで薄暗く、1日の行動時間が長く取れ余裕でキャンプツーリングが出来るらしい。
来年は関東が梅雨時期に北海道を訪問したいと考えている。

北海道ツーリング お金事情

・北海道で使った金額 
合計       182,400円
内訳 フェリー   70,100円
   キャンプ場   7,400円
   昼食代    17,832円
   夕食代     9,785円
   ガソリン代  12,725円
   お土産代   13,416円
   その他    6,823円
   寝袋購入   42,900円
   エア枕購入   1,419円

・この中で寝袋とエア枕は突発的に必要になったため削除可能  寝袋▲42,900円
                              エア枕▲1,419円

・お土産は個人的事情のため削除可能            お土産代▲13,416円

※実際のツーリングでかかった費用は124,665円
 この内フェリー代を差し引くと54,565円!!!
 北海道滞在日数8日間で割返すと1日あたり6,800円で豪華なキャンプツーリングが可能。

 昼食は紋別で炙り帆立丼3080円、釧路和商市場で勝手丼5200円、根室で花咲かに丼3300円と贅沢をしての金額。またジンギスカンやインディアンカレーなどのソウルフードなどは安くて旨いものも多い!!こんだけ贅沢してこんな感じなの?って感想(特に節約したとは思っていない)

本気で節約するならフェリー代につきる。実際にかかる北海道ツーリング費用の56%がフェリー代。実に半額以上がフェリー代金が占めている。komaを例にすると茨城から下道で青森港まで629キロ。下道で12時間30分なので、気合を入れれば1日で行ける!
SRの燃費36.6キロ/㍑で割返すと17.2㍑。平均GS単価179.5円/㍑をかけ合わせると3,087円
青森ー室蘭の運賃は400cc未満バイク込運賃が14,960円(ハイシーズン)
合わせて18,047円

大洗ー苫小牧 70,100円
青森ー室蘭  18,047円
差額    ▲52,053円

今回の北海道ツーリングで実質かかった費用  124,665円
本州を自走で走破した場合         ▲52,053円
節約旅とする場合              72,612円

koma

北海道ツーリングはお金の問題というより時間の問題なんだよね。
早期リタイヤ万歳!!(クビなんすけど・・)

・事前の準備を万全にすることで突発的な出費を抑えることが出来る
・道具選びに注意
・気候の違いに注意

北海道ツーリング あって良かったもの  あれ必要かも 必要なかったもの

あって良かったもの

・フェリー船内にある売店で購入した耳栓 82円 :いままで使った耳栓の中で一番効果が高かった。太さと柔らかさが抜群で耳の奥まで挿入でき、隣のオヤジのイビキがほぼ聞こえなかった(フェリーのエンジン音もイビキをかき消してくれる)

ダウンジャケット:真夏なので、北海道でも必要ないとは思ったが、小さく収納できるので保険だと思って持参したが、稚内で寒くて寝れない時に活躍してくれた!次回はダウンパンツも持っていこうと思った。

小分け袋センタースパウト
シャンプー、ボディシャンプー、スキンクリーム、食器用洗剤、リステリン、虫よけスプレー詰め替えを小分け袋に詰め替えて持参した。荷物量は1/5位になり、ホント便利

ウインドシールド:スペシャルパーツ武川スクリーンキット
見た目がオヤジ臭いので手を出してこなかったが、還暦を過ぎついに導入した。
結果、次元が違う快適さに変わった。
風が直接当たらない快適さ、雨が当たらない快適さ、虫が直撃しない快適さ。
北海道限定装備と考えていたが、どうやら今後手放せない装備となってしまった。

・キジマ スマートディスプレイSD01
いわゆる、もっと早くに買っておけば良かったといえる商品。
ヤフーカーナビを使い快適な旅をサポートしてくれた相棒ともいえる。
昼間の直射日光の下でも普通に見える。今まではゴリラを使っていたが、昼間サングラスを通すと、全くと言っていいほど見えなかった(´;ω;`)

アクセルアシスト
この価格で素晴らしい効果!絶対におすすめ
北海道ツーリングをしてるライダーの装着率はかなり高い
コストパフォーマンスで、この商品に勝るモノは無いと思うよ!

アナログラジオ
スマホは電波が繋がらない場所も多く。バッテリーの消費も激しいのでアナログのラジオがあると便利。
ラジオはNHKしか聞かないが、詳細な天気予報をまめに放送しているが気に入っている。テントの設営や撤収時にニュースを聞ききながら作業するのもよし。

気温計
感覚でなく、数値で把握したいので持参した。
なんか気になってちょくちょく見てた。おもちゃとして持っていく感じかな。
8月というのに稚内のキャンプ場で10℃を下回っていた時にはビビった。

アルファ米
夕食の準備が面倒くさい時には便利。お湯いれるだけで、そこそこ美味しい。白飯、赤飯、五目、しそ、わかめなどフレーバーも多い。おかずはレトルトカレーかシーチキンの缶詰、シャウエッセンが合う。ちなみにシャウエッセンは昼間にコンビニで購入し、炎天下の中そのままバックに突っ込んで置くのだが、腐ったことはない(自己責任で・・)

ミニタープ
テントは直射日光や雨降時には、正直辛い(T_T)
こんな時に役立つのがタープだ。大きなタープは荷物になるが、小さなモノだと500mlのペットボトルくらいの収納サイズなので邪魔にならない。効果は絶大!雨降り時などはテントの出入りで雨がテント内に入り込みイライラするが、タープを張ることで快適に過ごせる。また、日が長い時期などは直射日光を避け外でゆったり出来るので最高!

ツーリングマップル
スマホとの併用は最強。単に目的地まで一直線で行くのならスマホナビで何の問題もないが、ツーリングは走って楽しい道や景観の良い道を走り、気になるスポットへも寄り道したい。そんな時はやはりツーリングマップルは最高の参考書になる。またテント内での暇つぶしに寝っ転がってツーリングマップルを見ながら妄想するのは楽しい時間だ。

マルチツール
何かと便利。特に使うのはナイフじゃなく「ハサミ」です。
プライヤーがついてるものはペグ抜きに使えて便利!

販売終了みたいです。 レザーマン PS4

・携帯コインホルダー

小銭を使う機会が案外と多く、小銭がウエストポーチの中で、増えていくのがほんと邪魔なんです(´;ω;`)
携帯コインホルダーは予想以上に便利な品。一定以上絶対に増えない!
以前スタバで「便利なものお持ちですね」と言われ、チョイはずかしかった・・

あれ必要かも

バイクカバー:バイクにスマートモニターやら最近のバイクは電子制御モリモリなのでハンドル周りに1日中雨に当たることは良くないことだと思う。今回は45㍑ゴミ袋を無理やり被せてやり過ごしたがハーフタイプのバイクカバーが断然便利だった(前回持っていったが、今回は忘れてしまった(´;ω;`))

必要なかったもの

虫よけ剤の予備:過去の北海道ツーリングでは虫刺されに悩まされていたので予備を持っていったが、結局使わなかった。予備の虫よけ剤は無用な荷物になってしまった(必要になった時に購入したほうが良かったと反省)
そもそも「予備」は必要ないと思う。電池とかも必要ない。

コンパスSILVA
スマホやバイクから出ている電磁波の影響なのか、精度が狂う。
タンクバックに装備したが、まったく役に立たなかった(´;ω;`)
2日目以降、荷物の奥底にいってしまった・・

キャンプガイド
今回は目的のキャンプ場が、ある程度決めていたので、道中ほぼ見なかった。ルートが変更になった場合でも、北海道内で気に入ったキャンプ場は、ある程度決まっているので、あらためてキャンプ場ガイドを見ることはないので必要なかったかもしれない。
キャンプ場ガイドはツーリング前にキャンプ場の選定に使うものだな。

熊撃退スプレー
これは保険かな。いざとい時のために・・
しかしテント内でいきなり襲われたら、おそらくスプレーすることは出来ないと思うが・・
とりあえず「転ばぬ先の杖」ということで

※大きさの比較のためマジックインキを横に並べています

失敗したこと

・最大のミスはシュラフの選択をミスしたこと。稚内で8月なのに夜中8℃と冷え込み寝れなかった。結局、後日買い直した(mont-bell ダウンハガー#5から#2)

・エアー枕がパンクし、買い替えた:エアータイプはパンクするリスクが高い。ピンホールだと穴の場所探しも大変で修理するのも大変(できない場合も多い)。しかし軽さを求めるとエアータイプにかなわないので・・・

アクセレーターロックシステム:こりゃ使えなかった・・アクセルを固定するだけのツールの割には高価。ただし、高速道路ならいいかもしれない。

こいつは活躍した

洗濯ばさみ
あると何かと便利。洗濯モノを乾かすのはもちろんだが、ランタンを吊るしたり、ゴミ袋が風で飛ばされないように括り付けたりと使い道が多い。

・エアマットを膨らます自動ボンベ
テントを張るたびにエアマットを息を吹き込み膨らますのは、嫌になってくる。疲れてくるとめまいがする。
自動ボンベは消しゴムより少し大きいくらいだがパワフルで楽ちん。
1回使ったらやめられない。

サンダル
サンダルは皆持って行くと思うが、忘れたら途中で購入するくらい必要。


テント泊の場合、雨降りの中、テントから出る場合にカッパを着るのは面倒だし、乾かすことも出来ないので傘は必須アイテム。

北海道あるある追加版

・帰ってきたら、やたらヤエーしそうになる(地元のカブ号のオジサンにヤエーしそうになった(´;ω;`)

・荷物満載のバイクに跨る時、女のりの様に跨る。客観的に見るとかなりカッコ悪い(komaなんか、体が固いので左手で右足を持ち上げてバイクに跨る・・絶対に人に見られたくない)

・ビックリするくらい燃費がよくなる

・道の駅で「ソフトクリーム」が食べたくなる

・荷物にホクレンフラッグが括り付けれていると ほっこり する。

・セブンイレブンではなくセイコマを愛する

・ウニ、いくら、カニはやっぱり「高い」

・キャンプ場が恐ろしく安い

・関東に戻ると速度レンジの違いに驚く

今回のベストスポット

今回の北海道ツーリングに行く前の最も好きな場所は「エサヌカ線」だった。しかし今回は6位・・・
今回で4年連続、5回目の北海道ツーリングになるので好きな場所も徐々に変化してくるのは仕方がない。
今回の好きな順位は、今回走って感動した順位だ。
太平洋シーサイドラインなどは最高の天気のなか、涼しく快適な気温のなかで走ることが出来たのだ。
天気や気温、道路状況など走った時の条件がピタッとあった時が最高となるのだ。
だから毎回ベストスポットは変わっていくものであり、また北海道を走りたくなるのだ。

1位 太平洋シーサイドライン

2位 野付半島

3位 能取岬

4位 知床半島

5位 オロロンライン


6位 エサヌカ線

さて、2025年の北海道はどんな顔を見せてくれるのか、今から楽しみである。

2024年 夏 北海道ツーリング 完

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