軽バン エヴリィにVTR250を積んでみた

年に5〜6回、モトジムカーナの練習会に参加している。速さを追求するわけではなく、バイクの運転スキル向上が目的だ。バイクはクルマに比べて危険性は明らかに高い。なんせ2輪で走っているのだ。さらにエアバックなど安全装備は当然なく、転倒でもしようものならケガは避けられない乗り物だ。しかし、クルマにはない開放感だったり、加速感、鼓動感、排気音、風を感じて走る、あの感覚。クルマでは絶対に感じられない絶対的な乗り物でもある。
そんな危険な乗り物に、いかに安全に、かつ楽しく、長く乗るためのトレーニングとしてモトジムカーナを続けている。
しかしモトジムカーナは転倒がつきもの・・・
いくらSSBバンパーを付けていようと、ゼッタイではない。自分自身がケガするかもしれない。
あと、荷物も多い・・ 着替え、昼食、工具、スペアパーツ等々
そのため多くのモトジムカーナライダー達はトランポを使うのである。

目次

軽バンに積めるのか?

以前はトランポの定番トヨタ ハイエース スーパーGLを乗っていたが、新車から10年以上乗り続け距離も15万キロを越えた頃に、乗りかえを検討。現行のハイエースは見た目もいいが、価格も高い!それに普段乗りにはデカすぎる。そこで選んだのが軽バン スズキ エヴリィ ターボ ハイルーフだ。

かわいいトランポ スズキ エヴリィ ジョインターボ ハイルーフバン


実車を見ると、かなり小さい。「これでバイクほんとに積めるのか」と正直思った。
ジョインターボはバンの中ではグレードが高いらしく、セカンドシートがフラットにならない。
1枚物の合板を敷いたら登り坂状態になってしまう

これじゃ無理でしょ (T_T)

とりあえずはカミさんの乗用車があるので、セカンドシートを取り外すことにした。まあ、そうなるわな。
ボルト数本外すだけで簡単にシートを外すことができる。しかも簡素なシートなので軽い。
シートを取り外すと、それだけで荷室空間が大きく広がった。
ん〜 これなら何とかなりそうか?って感じだった。

とりあえず荷室のサイズを測ると助手席を一番前までずらし、シートレールから荷室後ろまでが約1940mm、幅が約1250mm。1枚板にしたかったのでホームセンターで2400mm✕1200mm 厚さ12mm の合板を買ってきた。
めちゃくちゃデカい!
2400mmサイズの合板がエヴリィに載せることが出来ず、1890mmにカットしてもらい、なんとか積み込むことが出来た。 ホッ。

助手席側は助手席を一番前側までずらし、合板を、あまったシートレールにのせることにした。シートレールに100mm✕2本載せるので強度的には問題なしと考えている。
運転席側はシートを後ろにずらせるように220mmカットすることに。これで最大までシートを後ろにずらすことが出来る。運転席側は合板をシートレールにのせることが出来ないため、合板を支えるためDIYで使う束を入れることにした。鋼製束は強度が1本でなんと4トンもあるので問題ないだろう。あとはタイダウンを引っかるフック(標準装備)部分を4箇所とリアシートのフック部分をカット。

合板がシートレールにのった画像

仕上げにニスを5回塗って完成! ピカピカで気に入っているのです。お掃除も雑巾がけだけできれいになり管理も楽。その気になれば車中泊も楽勝。

フック部分5箇所をジグソーでカット

※この状態で助手席側に乗るのは厳しいかもしれない。膝がギリギリ(T_T)
 合板を敷いた時には基本的には一人乗り専用車だと思って頂いて間違いはない・・

VTR250を積んでみる

いよいよVTR250を積んでみる。
ちなみに2007年式VTR250(MC33)のサイズは全長2035、全幅725、全高1055、車両重量155キロ 最高出力32PS。

実はkomaのエヴリィ、ちょい上げで3センチ位荷室が高くなっている(T_T)
いまさらノーマルに戻すのも何だし・・ このままでいいやろ。
載せる時、結構怖いのだが・・

アストロプロダクツで買ったラダーと2✕8の1800mm板に滑り止めの紙やすりを貼り付けたものをセット。
この時、ラダーにはタイダウンが必須! ラダーの上でアクセルを回すとラダーが後ろにすっ飛び、バイクが落下する!


完成した合板のサイズは奥行きが1890mm、横幅は1230mm 全長が2035mmなので当然真っ直ぐは無理。ハンドルを切っても無理だった。運転席と助手席にフロントタイヤを無理やり突っ込むと、何とか積める状況だが、タイヤストッパーを使うことは出来ないので、安全上真っ直ぐ積むことはしない方がよいだろう。助手席側は一番前までずらしていて、合板をシートレールに載せているので運転席側よりも長くなっている(1890mm)。助手席側にフロントタイヤを配置し、リアタイヤは荷室右後方(要するに斜めに積む)に配置すると2200mmmまでは積めそうだ。2200mmだとほぼ、どのバイクでも積めるかもしれない。

隼でも全長2,180mmだよ!


タイダウンは純正フック4箇所に加え、助手席がシートベルトの取付ボルトにタイダウンフックを共締めし、運転席側はフロントシートの取付ボルトにサブベルト共締めした。これでバイクを前側に引っ張ることができ、安定する。

セカンドシートを取り外したことで合板の下は空洞となっている。助手席側はシートレールに100mm載せているので安定する。

フロントタイヤを固定するためのタイヤストッパーを取り付けるため、合板に鬼目ナットを埋め込んだ。DIYでは比較的メジャーなものだ。ドリルで穴を開け木工用ボンドをたっぷり塗り鬼目ナットを6角レンチでクルクル回し込むだけでネジ穴が完成する。そこにタイヤストッパーを取り付けた。取り合えず1箇所だけで問題なさそうなので、これで完成とした(本当は2箇所位はあったほうがGOOD)。

左下の1箇所止め。下には一応滑り止めシートを敷いている。

VTR250のエンジンを始動。半クラでゆっくり、慎重にラダーの上を押し歩く。間違ってもアクセルを煽っていはダメ、頭をぶつけないように注意する。緊張が走る瞬間である・・ 床から天井までの高さは1140mm。VTRの全高は1055mmだから問題はない。

この状態だとテールランプがエヴリィのリアハッチに当たる可能性があるので、リアタイヤを右側にずらす必要がある。そこで活躍するのがバイクムーバーだ。テコの原理を利用してリアタイヤが軽く動かすことが出来るすぐれものだ。自宅の狭いガレージでも大活躍しており、壁ギリギリに押し込むことが出来る。こんな便利なものがあるなんて、ほんとビックリした! (ハーレーでも軽く動かせるらしい)
ちなみにスタンドがのっかっているコロ付きは自作(。>﹏<。)

これでバッチリ! 軽バンでも、こんなに余裕をもって250ccのバイクを積み込むことが出来る。同じエヴリィに1200CC のバイクを積んでいる方も見たことがある。しかし高さが結構ギリギリかもしれない。ミラーは絶対むり。

天井までのスペースは拳いっこ位のスペースかな? サイドスタンドをかけると右ハンドル側が高くなるのはしかたがない(;_;)

タイダウンをかけ、バイクを安定させる(サスの反発を利用する)
ラチェットタイプのタイダウンもあるが、あまりに締め込むのはサスに良くないと思い使ってない。

後は荷物を載せて終了だ。
スペースにはまだまだ余裕がある状態。セカンドシート部分が空洞になっており、その部分にも結構な収納ができるのだ☺

こんな感じでエヴリィにVTR250を積んで、モトジムカーナに参加しています。今までバイクを落下させたことは一度もないけれど、何事も慢心する頃が危険である! 注意せねば・・・

載せることに対し降ろすのは簡単だ。なぜかというとエンジンをかけずとも勝手に降りていくからだ。クラッチをローに入れておきクラッチ操作でゆっくりと降ろしていけば問題なく降ろせると思う。ひとつ注意するとすれば、リアタイヤがラダーから落ちないようにすることだ。あとは実践あるのみ!

軽バン エヴリィ、実に素晴らしいトランポだ。わずか660ccのエンジンに1トン以上あるボディにバイクと人を乗っけて軽々と走る頼もしい相棒である。これからもよろしく!
次買うとしたらホンダN-VANが気になっている・・ いやいやエヴリィに乗り続けます。



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